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知っておきたい在宅介護のノウハウ。食事介助、入浴介助、着替え介助のコツ。

この記事では在宅介護について詳しく説明します。在宅での介護の方法に悩まれている方も多いと思います。今回は家で介護をおこなう際のノウハウや心構えについてご紹介します。

こんにちは。富山県で家事代行/訪問介護サービスを提供している中央ケアーサポートの水上です。

コチラでは家政婦の家事テクニック、介護におけるアドバイスをお届けします。

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高齢化になるにつれ、介護を必要とする要介護者が増えてきています。介護が必要になったとしても、要介護者は「特別養護老人ホーム(特養)」や「有料老人ホーム」にすぐ入居できるわけではありません。様々な段階を経て、入居までに長い待機期間が必要になると言われています。

 

施設に入居できない要介護者が家で過ごす場合、在宅介護が必要に。在宅介護をおこなう際、日常生活のさまざまな場面で介助が必要になります。今回は食事、入浴、着替えをピックアップし、介助のコツと注意点をご紹介します。

 

食事介助

食事介助をおこなう場合は、要介護者の誤嚥(ごえん)などのトラブルを防ぎつつ、食事が楽しくなるように心がけましょう。

要介護者に負担なく、食事介助をスムーズに行うためには、介助手順と注意点を理解しておくことが重要です。食事介助をおこなう上で気をつけるべきポイントを紹介します。

 

食事介助とは?

毎日食事をとることは、健康を維持していくために欠かせません。年齢を重ねると、徐々に噛んだり飲み込んだりする力が衰え、介助が必要になる場合も。食事介助をおこなう場合は、事前の準備、食事の進め方がポイントになります。

 

食事介助のポイント

食事は、なるべく要介護者自身が自力で食事できる環境を整え、リラックスし、おいしく食べることが理想。料理は大きさ、柔らかさを考え調理し、おかずごとにお皿を分ける心遣いも大切です。

食事の直前には、排泄を事前に済ませ、手洗いや手拭きをし、アルコール消毒をしておきましょう。介助者は正面ではなく、横に座り、要介護者と同じ目線になりましょう。食事介助を行うときに必要なアイテムをご紹介します。

 

■用意するもの

  • シリコン系の握りやすいスプーンや箸
  • 使いすてエプロン
  • 消毒用アルコール
  • 温かいおしぼり

 

食事介助の注意点

むせたり、誤嚥することが食事介助中の最も危険なポイントです。食事介助中に事故が起きないよう、要介護者が食べるときは姿勢にも気をつけ、口に入れる前に食材の名前を伝えてから口に運んでください。

 

食事介助の難易度が上がり、家族での介助が困難になった場合、訪問介護などを利用することも選択肢として考えてみるとよいでしょう。

 

入浴介助

入浴介助をおこなう場合は転倒などのトラブルを防ぎつつ、リフレッシュできるように心がけましょう。入浴介助をスムーズに行うためには、介助の手順と注意点を理解しておくことが重要です。入浴介助をおこなう上で気をつけるべきポイントを紹介します。

 

入浴介助とは?

年齢を重ねると、尊厳の維持にもつながる入浴。体の清潔が保たれないと、尿路感染症や皮膚の病気などを発症する可能性もあります。

 

介助する場合、自分の体を洗うこととは違い、他人の体や頭を洗うことは難しいものです。く浴室は滑りやす転倒の危険性もあります。そのほか脱水症状やお風呂で溺れるなどの危険もあり、入浴介助は他の介助よりも細心の注意を払う必要があります。入浴介助をおこなう場合は、事前の準備、入浴方法がポイントになります。

 

入浴介助のポイント

入浴介助のポイントは事前の準備。準備ができていない場合、要介護者を裸のまま待たせてしまうという自体を招きかねません。入浴介助では、要介護者を一人にさせないことが原則です。

 

転倒を防止するためのシャワーチェアや手すりは介護保険でレンタル、または購入ができます。介護保険についてはケアーマネージャーさんが相談にのってくれます。入浴介助を行うときに必要なアイテムをご紹介します。

 

■用意するもの

  • 短時間で体を拭ける大きくて吸水性の高いタオル
  • 着替え(必要に応じてオムツや尿取りパッド)
  • ボディソープ(泡立っているもの)
  • ボディタオル、スポンジ
  • シャワーチェアや転倒防止マットなど

 

■介助者が身につけるもの

  • 水を弾く素材のエプロン
  • 滑りにくいゴム製の靴
  • 手袋

 

入浴介助の注意点

転倒によるケガが入浴介助の最も危険なポイントです。転倒しないよう安全を最優先させるため、要介護者、介助者どちらかの体調が悪いときは無理をしないことも大切です。入浴中は介助しながら、皮膚が乾燥していないか、傷がないかなどもチェックしましょう。

 

入浴の難易度が上がり、家族での介助が困難になった場合は、デイサービスでの入浴や訪問入浴サービスなどを利用することも、選択肢として考えてみるとよいでしょう。

 

着替え介助

着替え介助をおこなう場合は転倒などのトラブルを防ぎつつ、リフレッシュできるように心がけましょう。要介護者に負担なく、着替え介助をスムーズに行うためには、介助の手順と注意点を理解しておくことが重要です。着替え介助をおこなう上で気をつけるべきポイントや手順を紹介します。

 

着替え介助とは?

着替え介助とは、ひとりでうまく着替えができない方のために介助を行うことをいいます。着替え介助をおこなう場合は、事前の準備、着替えの進め方がポイントになります。

着替え介助をおこなうときは要介護者に対し、介助者が触れ方、支え方、衣服の扱い方、身体の動かし方、更衣後の衣服の整え方を注意します。介助の基本である、手の平や腕、身体を使って要介護者を支え着替え介助を行うようにしましょう。

 

着替え介助のポイント

要介護者の中で、特に寝ることが多い方は、意外と汗をかいているものです。こまめに着替えを行うことで、清潔な状態を保ちます。また、着替えの動作は、身体機能の低下を防ぐうえでも重要になります。着替えはゆっくりと、なるべく自分でできる範囲のことをしてもらい、無理な場合は手を貸しましょう。

 

半身マヒの場合には、要介護者を椅子に座らせて、介助者は後ろにまわって介助します。着替え介助を行うときに必要なアイテムをご紹介します。

 

▪️用意するもの

  • 着やすい洋服(できれば前開きのもので、伸縮性の良いものや、少しゆったりしたもの。ボタン留めが難しい場合はマジックテープの服。素材は吸湿性・通気性のよい綿がおすすめです。)

 

着替え介助の注意点

脱臼や内出血などのケガが着替え介助の最も危険なポイントです。指先に力を入れすぎると内出血や表皮剥離になる場合も。転倒を防ぐため、イスに座った状態で着替えをおこないます。手すりを使ったり、壁に寄りかかることも大切です。

 

起き上がるのが難しい要介護者は、着替えの際に電動ベッドの背を上げるなどして、少しでも身体を起こしてから着替えます。半身マヒの要介護者の場合は、健康な側から脱いでマヒがある側から着ましょう。洋服のしわは褥瘡(じゅくそう)の原因となるので、着替え終わったらよく確認しましょう。

 

着替えの難易度が上がり、家族での介助が困難になった場合、訪問介護などを利用することも選択肢として考えてみるとよいでしょう。

 

まとめ

食事、入浴、着替えの介助方法についてご紹介しましたが、要介護者にできることはなるべくやってもらうことも大切なことです。少々時間がかかっても、できる範囲は自力でおこなうことは、日常生活動作の維持にもつながります。

 

介護は終わりが見えないため、期間が長くなればなるほど負担の増加が懸念されます。特に在宅介護は精神的、肉体的、時間的にも家族や身内の負担が大きくなりがちです。

 

負担で押しつぶされる前に介護に関することで悩まれたら何でも中央ケアサポートにお気軽にご相談ください。サービスを利用することは、介護される方にとって有益なだけでなく、介護をする方にとっても、介護の負担を軽減させることができます。

 

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