- 介護について
「施設介護」と「在宅介護」の違いとは?それぞれのメリットとデメリットをご紹介
介護の方法はご家族と本人が相談して決めることが大切です。関わる方がしっかりと話し合うことで、家族みんなが納得する介護のあり方を決められるよう、「施設介護」と「在宅介護」とは何かを学んでおきましょう。
[ 目次 ]
こんにちは。富山県で家事代行/訪問介護サービスを提供している中央ケアーサポートの水上です。
コチラでは家政婦の家事テクニック、介護におけるアドバイスをお届けします。
家事のこと、介護のことなら中央ケアーサポートにお任せください!
施設介護とは?
介護施設サービスは、介護保険施設で提供される介護サービスのことです。
介護保険施設には、「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」「介護医療院」の4つがあり、入所できる施設は必要な介護内容によって異なります。
これらの4施設は、公的な施設として位置づけられており、補助金の提供や法人税の優遇などが行われるため、入所者の負担が有料老人ホームに比べて軽減されます。
地方によっては、高齢者の増加に伴い施設不足が深刻化したことで、特別養護老人ホームの入所待ち者数が増加しているところもあります。
施設介護のメリット
施設介護のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 専門的なサポートをしてもらえる
- コミュニケーションの機会がある
- 施設内にアクティビティがある場合もある
- 栄養バランスを考えた食事がとれる
施設介護では、専門的なスタッフによる介護サービスが提供されるため、ご高齢者本人もその家族も安心することができます。
また、他の入居者とコミュニケーションを取る機会があるため、孤独感が軽減され、共同体感覚が生まれることもあるでしょう。
施設によっては、浴場があったり、カラオケやオセロ、トランプなどのゲームができたりするなどアクティビティを楽しむことができます。
施設介護のデメリット
一方で、デメリットとしては以下のようなものがあります。
- 新しい環境へのストレス
- プライバシーが完全に守れない
- スケジュールに制約ができる
- 入居に費用がかかる
施設介護の最大の課題として挙げられるのは、ご高齢者自身が施設に行きたがらないというものが挙げられるかと思います。
高齢かどうかに関わらず、大人になってから新しいコミュニティに属するのは、少し勇気がいるものです。
得意な人であれば、すんなりと受け入れることができますが、人によってはかなりのストレスになってしまう場合もあるでしょう。
加えて、今までは自分の好きな時間間隔で過ごしていたのにも関わらず、施設に入ると、それが制約されるという問題も生じます。
また、施設によって、入居にかかる費用は異なりますが、高度な医療ケアを必要とする場合は費用が増加することがあります。
在宅介護とは?
在宅介護とは、高齢者が自宅で生活し、自分の居場所で必要なケアや支援を受けながら、できるだけ長く自立して暮らすことを目指す介護の形態です。
主に家族や介護者の協力を得たり、専門の介護サービスや医療機関からのサポートを受けたりしながら生活をします。
在宅介護のメリット
在宅介護のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 自宅で生活を送ることができる
- 個別性に合わせたケアをしてもらえる
何と言っても、在宅介護の最大のメリットは、「自宅で過ごすことができること」だと言えるでしょう。
自分が慣れ親しんだ場所で生活をすることができるので、自分らしい生活を続けることができ心地よさを感じることができます。
また、近所に友人がいる方であれば、友人とのコミュニケーションを取り続けることができます。世間話や昔話をすることで若さを取り戻せる気持ちにもなれるでしょうし、とても貴重な時間だと言えます。
家族の協力を得たり専門のサービスを利用したりすれば、自宅で過ごしていても適切なケアをしてもらうことも可能です。
在宅介護のデメリット
一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 支えてくれる家族の負担になっていると感じてしまう
- 高度な医療は受けられない
- 孤立感を感じる瞬間がある
ご高齢者自身が、家族に迷惑をかけているのではないかと感じてしまうこともあります。
支えるご家族は、明るく接するようにしてあげましょう。
そのためには、ご家族が無理をせずに利用できるサービスをしっかりと利用して自分たちの負担を減らすことが大切です。
ご高齢者の体調次第では、病院等の医療施設に入る必要があります。その場合には残念ながら、自宅で過ごすことは難しくなります。
周りに支えられる方が少ない場合は、孤立を感じてしまうこともあるでしょう。無理のない範囲でサービスを利用することで解消できると良いですね。
在宅介護で受けられるサービス
在宅介護を選択された際には、様々なサービスを検討することができます。
以下のものもその一部ですので、必ず、指定の地域包括支援センターに相談し、ケアマネージャーさんに介護プランを立ててもらった上で検討しましょう。
- 訪問型サービス(訪問介護・ヘルパーサービス)
- 通所型サービス(デイ)
- 宿泊型サービス(ショートステイ)
- 訪問・通所・宿泊の融合型サービス(小規模多機能)
- 福祉用具のレンタル・購入、住宅改修費の補助
- 介護保険を使わない自費サービス
- 介護タクシー
- 配食サービス
介護認定の度合いによっては、福祉用具のレンタル・購入やバリアフリーのための住宅改修に補助金がもらえるケースもありますので、「知らなかった!」ということが後で起きないよう、必ずケアマネージャーさんに相談しましょう。
介護保険を利用し、家族みんなが納得する生活方法を考えましょう
介護の方法はご家族と本人が相談して決めることが大切です。ただし、本人がうまく自分の感情を伝えられない場合は、ご家族が相談して決断しましょう。
その際に、それぞれが異なる意見を述べているとうまく行かないケースも多いので、ご家族の中でもキーパーソンを決め、最終的にはその方が決断をするという仕組みを作ることも大切です。
在宅介護を選択された場合に、サービスの中には介護保険を利用できるもの、保険外であるため手出しの予算が必要なものがあるでしょう。ご高齢者本人が自身の介護のために残されたお金から、無理のない範囲で有料サービスも利用していくことで、家族みんなが納得する形になっていくことでしょう。
中央ケアーサポートでは、ご高齢者の方にも利用いただける家事代行サービスや介護サービスをご提供しております。
気になる方はぜひ、ご連絡ください。