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高齢の家族が食事を取らなくなったときの対処法とは? 食べなくなった理由から考えよう

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この記事では高齢の親が食事をとらなくなったときの対処法について詳しく説明しています。
以前に比べ、高齢になった親の食事量が減ってきたと思うことはありませんか?その理由と対処法について詳しく紹介します。

こんにちは。富山県で家事代行/訪問介護サービスを提供している中央ケアーサポートの水上です。

コチラでは家政婦の家事テクニック、介護におけるアドバイスをお届けします。

家事のこと、介護のことなら中央ケアーサポートにお任せください!

 

変化に個人差はありますが、高齢になると食欲が低下する傾向があります。

食欲の低下が続くと低栄養状態となり、認知症の原因にもなりますし、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。本人が気づかずに過ごすこともありますので、家族の注意や配慮が低栄養状態を防ぐことにつながります。

今回は高齢の家族が食事を取らなくなったときの原因と対策について解説します。ご家族の食欲減退が気になってきた際に参考にしてみてください。

 

 

無理に食べさせるのは厳禁

年齢とともに食事の量が減るのは自然なこと。食事回数が3食から2食になることもあるでしょう。最も気を付けなければならないのは、食欲が低下しているからといって無理に食べさせることです。

 

食べなければならないというストレスが溜まると、ますます食欲不振に繋がるでしょう。なぜ食べられなくなったのか、原因を見極めることが大切です。

 

食べさせることが家族の自己満足になっているときもあります。怒ったり焦ったりせず、おおらかな気持ちで見守り、臨機応変な対策を心掛けましょう。

 

高齢者が食欲低下する原因

高齢者になると、食欲が低下する方が大半です。身体の変化、加齢に加えて、食事環境や精神的な影響などさまざまな理由が考えられます。詳しくご紹介します。

 

身体の老化

食事量が低下する原因の一つは、身体の老化です。老化にも様々な種類があり、加齢による咀しゃく力の低下、義歯の調子や胃腸の働きの低下などがあります。

 

胃腸の働きが低下すると消化吸収の能力が低下し、消化不良や下痢をしやすくなります。また腸の働きも鈍くなるので、便秘を引き起こし、食欲の低下につながります。

 

味覚、嗅覚の低下

高齢者になると加齢に伴い、味覚・臭覚・噛む力・飲み込む力が低下します。味を感じる細胞の数が減り、塩味や甘味を感じにくくなる場合もあるでしょう。

 

通常は食べ物の匂いで食事の味がより美味しく感じられます。しかし老化による嗅覚の低下が進むと味も感じにくくなってしまいます。

 

食べることが嫌になると肉や魚、繊維質の多い野菜の摂取量が減っていきます。栄養バランスが偏り、亜鉛などのミネラル不足に陥るため、さらに味覚障害を引き起こしてしまいます。また服薬によっても味覚障害を起こすこともあるでしょう。

 

運動量の低下

年齢を重ねると足腰が痛くなり、動くことが億劫になる人もいます。運動不足になり、活動量が減ることで空腹を感じにくくなります。唾液・消化酵素の分泌量が減り、消化が進みにくくなっていることも食欲がなくなる原因の一つになります。

 

食べてもらうための対処法

高齢者の家族が急に食べられなくなった場合には家族のサポートが必要です。食べてもらうための対処法をご紹介します。

 

何をどれくらいの量で食べたいか確認する

何をどのように、どのくらいの量で食べたいかヒアリングしてみましょう。小鉢盛りが好きか、大皿盛りが好きか聞いてみるのも良いですね。

 

食べやすさ、味付けを考慮する

食欲が減退している高齢者には出来る範囲で食べやすさ、味付けを考慮した料理を作ってみてはいかがでしょうか?

 

食材がパサパサしていると喉に引っかかりやすくなります。固茹での卵、焼き魚などは避けて、ご飯は水を多めにしましょう。いつも食べていたメニューの中に食べにくいものはなかったか確認してみるのもおすすめです。

 

健康を維持するためにも塩分を控える必要がありますが、薄すぎると食欲も湧きません。濃い味のおかずも取り入れたり、アクセントにスパイスを入れたり、出汁を効かせたりと味にメリハリを持たせましょう。「おいしい、楽しい」が1番の栄養になりますよ。

 

一人で食べさせない

一人になると「食事を用意すること」「食べること」が億劫になっていきます。家族で話をしながら賑やかな雰囲気で食べることで食欲が不思議と湧いていきます。

 

「食事時間が21時になる」「遠方でなかなか行けない」などの場合は無理してまで食べる必要はありませんが、「たまには一緒に食べる」「週末は一緒に食事する」など決めて、一緒に食事をとるのもおすすめです。

 

簡単でも栄養のあるものを選ぶ

食事量が低下すると栄養も偏っていきます。「タンパク質」「カルシウム」「ビタミン」が摂取できるメニューを選びましょう。

 

タンパク質を摂取しなくなると筋肉がなくなり、骨折につながっていきます。カルシウムも骨折に繋がります。ビタミンは身体の調子を整えていくので積極的に取りましょう。

 

栄養バランスの良い食事を家でとる場合は献立に買い物、料理、片付けまでをおこなう必要があり、体力的にもきつくなっていきます。そんなときこそ、スーパーに売っている出来合いの煮魚や野菜のお惣菜をバランスよく選んでいきましょう。

 

遠方の場合は互いに無理をしないような工夫をします。家事代行サービスの手配、宅配弁当の手配、レトルトのミールキットでも問題ありません。高齢者の家族が簡単に食事できるよう、調べる、持っていってあげるなどの気配りをすることが大切です。

 

中央ケアーサポートのお客様事例

80代のご夫婦Aさんご夫婦のケースをご紹介します。

Aさんご夫婦は今のところ元気なため、介護は必要ありません。通常はスーパーでお惣菜やパンを購入したり、喫茶店で外食をされています。たまには家で家庭料理が食べたいとのことで家事代行サービスをご利用いただいています。

 

利用内容は週に1回3時間。煮物、焼き魚、煮魚など5品、二日分の作り置きをしています。

息子、娘、お嫁さんには言いにくい味付けもスムーズに伝えられたと喜んでいただいています。

 

プラン
プラン

頻度:週1回

時間:3時間 /回

内容:作り置き、片付けなど

 

中央ケアサポートに任せてみませんか?

高齢者にとっても「食事」は、楽しみや生きがいのほかに、生活機能の自立のためにもとても重要な位置をしめています。人間は食べることで、体内の消化酵素・ホルモンの分泌が促され、日常の食欲や規則的な便通が保持されます。きちんと食事を取ることは、介護不要の生活を送ることにつながります。

 

高齢になった親の食事に関してサポートしきれない場合は中央ケアサポートにお気軽にご相談ください。

中央ケアーサポートは1時間2,750円(税込)の安心価格。プロの技術で大切な休息時間と心のゆとりをお届けします!

 

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